愛知・田原市:避難に灯台再活用 LEDで小学校へ誘導 - LEDのポータルサイト

愛知・田原市:避難に灯台再活用 LEDで小学校へ誘導

2013.9.09
ダブルクォーテーション

内閣府による南海トラフ巨大地震の被害想定で、最大津波高が愛知県内最悪の22メートルとされた同県田原市が、渥美半島先端の伊良湖小学校区で避難誘導のため、役目を終えた灯台の再活用を検討している。点灯させ、避難の道しるべにするアイデアだ。【清藤天】

市は3日開会の市議会定例会に、この灯台活用などの避難誘導対策「道標(みちしるべ)プロジェクト」予算1405万円を含む一般会計補正予算案を提出する予定。

この灯台はもともと伊良湖港にあった「赤灯台」。老朽化したため1999年度に同校へ移設され、現役当時の高さ9メートルは、移設の際に下部を切られ6メートルになった。現在は故障で点灯しない。

市と住民が安全な避難方法を検討する中で、避難所である同校(校庭の標高約19メートル)への誘導策として、灯台活用案が浮上した。LEDを点滅させる案が出ている。方向によっては樹木や校舎に遮られて見えにくいため、解決策を探る。伊良湖校区コミュニティー協議会の小久保健一会長(63)は「避難の目当てになる」と期待する。

同プロジェクトは、市消防署渥美分署の遠山直也消防士(28)が全国消防職員意見発表会(6月、北九州市)で避難表示の提案を発表し、最優秀賞を受けたのがきっかけ。大きな津波浸水被害が想定される伊良湖小学校区と堀切小学校区、赤羽根港周辺がモデル地区だ。避難所が遠い場所からでも浸水想定域外に早く逃げられるよう、想定域より標高が1.5メートル高い位置を「セーフティーライン」とし、道路に表示板を設けることも検討中だ。

遠山消防士は「市と地域が話し合い、良い対策になると思う。自分もアイデアを考えていきたい」と話す。

毎日jpより

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