大日本商事 低消費電力の集魚用LED水中灯システムを発売 - LEDのポータルサイト

大日本商事 低消費電力の集魚用LED水中灯システムを発売

2013.5.13
ダブルクォーテーション

2013年5月10日
大日本商事株式会社

低消費電力の集魚用LED水中灯システムを発売
4,000W相当の高光量ながら従来の集魚灯と比較して燃料コストが約4分の1に!

大日本印刷株式会社の子会社の大日本商事株式会社は、漁業の“集魚灯”に用いる低消費電力の発光ダイオード(LED)水中灯システム(型番:WG4000XN)を5月10日に発売します。

【 開発の背景 】
「旋網(まきあみ)」などの漁法では、魚やプランクトンが光に反応して集まる習性を利用して集魚灯が使われていますが、従来のハロゲン灯やメタルハライド灯は電力使用量が非常に多く、発電用の燃料価格の高騰が漁業経営を圧迫しています。直近では急激な円安が燃料価格を押し上げ、経営への危機感から一斉休漁の動きも出てくるなど、燃料コストの削減対策が急務となっており、その対策の一つとして省エネルギー型の集魚灯への切り替えが求められています。電力使用量が少ないLEDを使用した集魚灯も販売されていますが、漁に使用するには光量が足りないといった課題があります。また集魚灯は主に船上で利用されていますが、水中灯と組み合わせて効率的に漁獲高を上げる取り組みも始まっています。

このような動向を踏まえて大日本商事は、ハロゲン灯やメタルハライド灯と同等の光量を保持しながら、燃料コストを大幅に削減できるLEDを使った水中灯システムを開発しました。

【 LED水中灯システムの特長 】
・システムは、LED水中灯、専用の電源ケーブルと電源装置で構成されています。キャビン内のリモコンで、水中灯の点灯/消灯、光量調整などの操作が行えます。
・LED灯はハロゲン灯と比較して、消費電力を約75%削減し、発電機の燃料コストを75%削減します(当社理論値)。
・最新のハイパワーLEDの採用と、海水を利用した冷却設計により、1,000W以下の電力でハロゲン灯4,000Wに相当する光を発生します。
・プランクトンを誘引する白色光と、魚を直接刺激する緑色光は、それぞれ発光光度を0%~100%の間で任意に設定できるほか、交互に点灯させることができます。
・オプションで点灯間隔の変更や、緑色のLEDを青色へ変更、ストロボ発光、などが可能で、これらを自在に組み合わせることで、漁獲対象に合わせてオリジナルの点灯パターンを設定することができます。
・潜水作業艇(ROV:Remotely Operated Vehicle)の技術を応用しているため、水深300mでも点灯できます。
・針傷などに対する電源ケーブルの保護加工がなされており、あらゆる漁で使用できます。
・既設のウインチ(巻き上げ機)で使用でき、従来の集魚灯システムからの変更が容易です。

■製品仕様
出力光量(ハロゲン灯換算):3,840W
光の色調と波長:2色(白+緑)(510nm)
耐水深:300m
照明外形寸法/重量:520(長さ)×180(径)mm/9.8Kg
電源外形寸法/重:350(縦)×260(横)×150(高さ)mm/7.0Kg
電源ケーブル:150m/300m 耐傷・耐伸長加工品
消費電力:960W

【 今後の取り組み 】
価格はオープン価格です。
大日本商事は、本システム受注により、2014年度までに10億円の売上を目指します。

大日本印刷株式会社
本社:東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
社長:北島義俊 資本金:1,144億円
大日本商事株式会社
本社:東京都千代田区飯田橋2-1-11 DNP飯田橋ビル
社長:柏原茂 資本金:1億円(DNP 94.33%)

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