シチズン電子、大光量の照明用LED「COBシリーズ Version2」を開発 - LEDのポータルサイト

シチズン電子、大光量の照明用LED「COBシリーズ Version2」を開発

2013.4.08
ダブルクォーテーション

照明用LED「COBシリーズ Version2」を開発
~光量を最大33%・発光効率を最大38%向上、20,190lmの大光量を実現~

シチズン電子株式会社(本社:山梨県富士吉田市、社長:郷田 義弘)は、従来品から性能を向上させた5パッケージ11品種の照明用LED「COB(※1)シリーズ Version2」を開発しました。
本製品は、4月9日よりイタリア・ミラノにて開催の「Euroluce 2013」に出展。当社ブースにて、製品のデモンストレーションをご覧いただけます。

■照明用LED「COBシリーズ Version2」
製品シリーズ:5パッケージ、11品種(カラーバリエーション含め、計64モデル)
量産予定:2013年5月

*製品画像とシリーズ一覧は添付の関連資料を参照

<開発背景と効果>
従来品の「COBシリーズ Version1」は、「1個のLEDから得られる光量範囲が広いこと」「発光効率による製品選択が可能」という特長があります。省エネルギー化の加速・促進といった社会要請、また大光量照明器具のLED化といった市場動向やニーズを受け、今回の新製品では、素子などの部材を見直し、更なる高効率化や大光量化を実現しました。

<主な特徴>
1.従来比、最大38%の発光効率向上
適用部材の再選定と最適化で光の取り出し効率を高め、当社従来品に比べて、光量では15~33%、発光効率では15~38%性能向上しました。

※同一条件で発光させた場合の性能比較

光束数 発光効率 (製品型名)
従来品: 8,160lm 99lm/W (CLL050-1825A1 4000K)
新製品: 10,850lm 137lm/W (CLL052-1825A5 4000K)
【従来比133%】 【従来比138%】

2.器具設計の共通化が可能
既存光源で電球10W~水銀灯300Wクラスに相当する光量範囲を実現するためには、数百種類にもおよぶ光源種類が必要ですが、これをわずか5パッケージでカバー可能で、LED周りの光学設計の共通化等、器具設計の効率化が図れます。
また、パッケージサイズ・形状・電気回路は従来仕様を踏襲しているため、「COBシリーズ Version1」からの置き換えることも可能で、コネクターやドライバー等、LED周辺部品もそのまま継続使用することができます。


3.広範囲の光量ラインアップ
チップ・オン・アルミ工法(当社特許)(※2)による高い放熱性と光の取り出し効率を高めることで、1個のLEDから得られる光量範囲をより広くしました。広い光量範囲を持つLEDを5パッケージ11品種ラインアップすることで、約100lm~20,190lm(0.8W~170Wクラス)の明るさ範囲を絶え間なくカバーします。また、本LED製品シリーズの中から所望の発光効率を持つLEDを選択することもできます。

*参考画像1は添付の関連資料を参照


4.均一な光
照明器具を構成する際の配光設計を考慮し、発光面から均一な光が得られるようにLED素子を配列しています。

*参考画像2は添付の関連資料を参照

ANSI C78.377 規格(※3)の約1/9の色度管理基準「マクアダム楕円 3-Step」に対応しており、LEDの色度ばらつきをほとんど感じることのない製品です。
(5,000K、Ra65タイプは除く。)

*参考画像3は添付の関連資料を参照


5.セレクターツール提供による、LED選択の容易化
照明器具メーカーのLED選択をサポートするため、製品選択ツール(ソフトウエアツール)を当社WEBサイトにて提供。必要光束等、所望条件を入力することで求めるLEDを容易に絞り込むことが可能です。


<製品の主な仕様>

*添付の関連資料を参照


※1 COB:Chip on Boardの略称で、LED素子を基板上に直接実装した構造。
※2 チップ・オン・アルミ工法:アルミ基板に直接LED素子を実装する工法。当社特許。
※3 ANSI C78.377 規格:アメリカ規格協会が定めたLED照明製品に関する色度範囲の規格。


「CITILED The Light Engine」とは、シチズン電子の照明用LEDのブランド名です。
CITILEDはシチズン電子株式会社の登録商標です。

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