クボタ、プラスチックペレットの異物選別機にLEDを採用し性能向上 - LEDのポータルサイト

プラスチックペレット用異物選別機の新製品を発売
～LED照明を活用し微小な異物の選別性能を大幅に向上、透明ペレットの選別にも対応～

株式会社クボタ(本社:大阪市浪速区、会長兼社長:益本康男)は、プラスチックペレットの製造プロセスで発生する微小な黒点やヤケ、黒色粒などを色の差で選別し除去する異物選別機の新製品「Super PLATON」を発売しました。従来機よりも選別性能を高め、高付加価値のプラスチックペレットを製造する国内外の化学メーカーの品質向上に貢献します。

■商品名
粒体異物選別機
「Super PLATON(スーパープラトン)」

■発売日
平成25年2月

■販売目標
初年度 100台

■希望小売価格
1,260万円(税込)

■開発の狙い
・エンジニアリングプラスチック(エンプラ)やスーパーエンプラ、高機能フィルムなどの付加価値の高いプラスチックペレットの製造工程において、わずかな異物や微小な黒点でも除去したいという品質向上のニーズが国内外で高まっています。
・また、市場には透明なプラスチックペレットに対応した異物選別機が少なく、人力による選別に頼っているところが少なくありません。
・このような背景から、2007年に発売した従来機「PLATONⅡ」以上の選別性能を求める声に応えるため、 より選別性能を高め、透明なプラスチックペレットの選別にも対応した「Super PLATON」を開発しました。

■主な特長
・当社の従来モデルでは光源として蛍光灯を使用していましたが、「Super PLATON」には新たに開発した全方位拡散照明方式(特許出願中)を採用しました。LED照明を使用し、対象原料に対して全方向から均等に拡散照明を当てることで、正確な検出の障害となる明暗(影)を抑えることに成功しました。また、4台のラインセンサカメラを使いトータル画素数を上げることにより、検出分解能を0.03mmまで高めました。これらの新技術により、0.1mmの微小黒点の選別精度を飛躍的に向上させ、さらに従来は難しかった透明なプラスチックペレットの選別も可能にしました。
・選別対象によって異なる設定条件をガイダンスに従って簡単に設定することができる「オートチューニング機能」を搭載しました。
・7.5インチのカラー液晶タッチパネルを採用し、見やすく簡単に操作ができます。
・粒体が流れる部分を全てステンレス製にしました。工具を使わずにワンタッチで取り外しができるので、清掃が容易となり、段取り替えの時間を短縮できます。

■今後の予定
・日本国内では関西と関東の2か所にテストセンターを設置し、選別性能確認テストの依頼に応えます。
・さらに、韓国、中国、台湾、シンガポール、タイの販売代理店にもテスト機を配置し、アジア地区での販売拡大を図ります。

■製品に関するお問い合わせ先
精密機器営業部
東京計量システム課 03-3245-3906
大阪計量システム課 072-993-1931