CS163XファミリーのLEDコントローラーは、シングルチャンネル・ドライバーに比べワット当りルーメンが最大30%高く、色温度品質が向上
シーラス・ロジック(本社:米国テキサス州オースチン、社長兼CEO:ジェイソン・ロード=Jason Rhode 、Nasdaq:CRUS)は、加速するLED電球への交換に対応するため開発したデジタル調光器適合技術TruDim™を採用したデジタルLEDコントローラーの2番目のファミリーを発表しました。新登場したCS163Xファミリーは、世界各国で既に使用されている調光器にほぼ100%適合することに加え、2チャンネルのLED調色機能も提供します。これにより、LED電球メーカーは、温みのある自然な感じの光品質を実現できると共に、2チャンネルのLED交換電球のコスト障壁を低下させることができます。
CS163Xファミリーは、シングルチャンネルの白色LEDに比べ、効率を最大30%向上させ、色品質を高めます。革新的なデジタル・アーキテクチャーにより、通常LEDストリング1本の制御に使用される部品を使ってLEDストリング2本を制御できるため、今日の2チャンネルのソリューションに比べ、システム・コストの低下につながります。更にCS163Xは電力線校正技術を取り入れているため、電球メーカーは、製造の最終段階で、AC電源端子経由で指令を送り、光出力や色温度といった電球の特性を校正できます。特許申請中のこの技術により、メーカーは、さまざまな性能特性を持つLEDを活用できるようになり、LEDのコストが低下し、電球1個1個の光出力と色温度に一貫性を持たせることができます。
オスラム・オプト・セミコンダクターズ社アプリケーション・エンジニアリング部門のホルスト・ヴァーガ氏は「シーラス・ロジックのトライアック調光対応2チャンネルLEDコントローラーのCS163Xは、デジタル・コントローラーの画期的製品であり、当社のブリリアント・ミックス技術向けの理想的なシステム・ソリューションです。CS163Xは、高度なインテグレーションと性能により、高い演色指数(CRI)と高効率が要求されるLED交換電球に採用されたブリリアント・ミックス技術に新しいチャンスが多数生まれます。こうした技術を組み合わせることで、今日の白熱電球やハロゲン電球の自然光に引けを取らない光性能を持つLED電球の普及が促進されるでしょう」と述べています。
シーラス・ロジックは2012年3月、LEDコントローラーのロードマップで最初の製品となるCS161Xファミリーを発表し、LED市場に参入しました。CS161Xは、調光器との適合性の問題を解決することに主眼を置いた製品です。シーラス・ロジックのLED製品ファミリーは、同社のトライアック・インターフェース・アルゴリズムへの3年間の期間をかけ開発したデジタルTruDim技術、LEDドライバー技術、システム・アーキテクチャーが基本となっています。TruDimデジタル・インテリジェンスによって、コントローラーは、使用されている調光器の種類を判別し、調光器適合アルゴリズムをそれに適応させ、消費者が数十年間使い慣れてきた白熱電球の場合とほぼ同じようにスムースに調光します。
LED照明製品部門のウィル・ドレイバー戦略マーケティング・マネジャーは「シーラス・ロジックのデジタルLEDコントローラーのロードマップは、調光器の適合性や色の品質といった重要な問題を解決して、LED交換ランプのメーカーを支援し、消費者の採用を促進するのに役立っています。CS163Xファミリーは、当社の第一世代のデジタルLEDドライバーであるCS161Xが持つほぼ完ぺきな調光器適合性をベースに、2チャンネルの色彩混合技術を加えて、光の品質を高め、シングルチャンネルの白色LED電球と比べ、電力消費を最大30%削減しています。調光と光の品質の双方で性能基準を樹立しており、将来世代の製品は、こうした最先端性能を維持しながら、システム・コストを低下させることに主眼をおくことになるでしょう」と述べています。
マーケット背景
LED交換電球は、その優れた電力効率と長寿命という特性から、白熱電球と電球型蛍光ランプの後継になるのは確実と多くの人がみています。普及の大きな障壁としては高コスト、そして電球型蛍光ランプ(CFL)と同様に調光器との適合性や色品質が貧弱なことが挙げられます。消費者が既存のCFLの色品質に満足していないことを考えると、色品質を向上させる取り組みが固体照明(SSL)技術にとって大きなチャンスを生み出します。LEDは光学特性の均一性が大きいため、色品質の向上がLEDにとって根本的な利点となります。その結果、SSL製品は、高演色性(CRI)と温かい相関色温度(CCT)を同時に実現し、光の感じを白熱照明に一段と近づけることができます。
市場調査会社データポイント・リサーチの調査員は、アンビエント照明に使われるLEDランプの市場は、2011年の約2億個から2015年までに約10億個に成長すると予測しています。
価格と入手時期
CS161Xは量産が開始されています。16ピンのSOICパッケージで納品され、100,000個購入で単価は1.06米ドルです。
シーラス・ロジック社について
シーラス・ロジックは、広範なイノベーティブな顧客向けに高精度のアナログIC、ミックスド・シグナルICを開発しています。アナログ及びシグナル処理技術に関する多くの特許権を基盤として、オーディオおよびエネルギー関連のさまざまなアプリケーション向けに最適な製品を提供しています。米テキサス州オースチンに本社を置き、アリゾナ州ツーソン、ヨーロッパ、日本、アジア等の各国主要都市にオフィスを構えています。
# # #
セーフハーバー条項
このニュースリリースには、歴史的事実の他に、将来世代製品の開発計画やLEDランプ市場の将来の成長予測などの将来予想に関わる記述が含まれています。一部のケースでは、「予測する」、「予想する」、「目標とする」、「見込む」、「信じる」、「目標」、「機会」、「見積もる」、「意向である」、あるいはその他この種のさまざまな言葉や表現が使われていることで、将来予想であることが判断できます。更に、当社の計画、予測、戦略、将来の出来事や状況に関する言及はすべて将来予想に関わる記述です。こうした将来予想に関わる記述は、現在の予想、予測、仮定に基づくもので、リスクと不確実性があり、実際の結果は異なる可能性があります。こうしたリスクと不確実性としては、当社の新製品が市場に受け入れらないケース、LEDランプ市場が予測通りに伸びないケース、2012年3月31日終了の期についてフォーム10-Kで、あるいは証券取引委員会への報告書で報告したリスク要因(www.sec.govで参照可能)などがあげられます。将来予想に関わる前述の情報は、このニュースリリースを発表した時点の予想であり、新たな進展等によって状況が変化しても、上記予想を更新したり、修正したりする義務は負いません。
Cirrus Logic、Cirrus、TruDimはシーラス・ロジック社の登録商標です。ここに記されたその他すべての製品名は、名称を所有する企業・団体などの商標である場合があります。
メディア・コンタクト
Total Communications System
+81 (3) 3261-7715
cirrus_logic@pr-tocs.co.jp