札幌各所で「ホワイトイルミネーション」-LEDで消費電力カット - LEDのポータルサイト

札幌各所で「ホワイトイルミネーション」-LEDで消費電力カット

2011.11.30
ダブルクォーテーション

冬の札幌を彩る風物詩として定着した「さっぽろホワイトイルミネーション」が11月25日、大通公園をメーン会場に札幌市内各所で点灯した。

今年で31回目を迎える同イベントは、夏の観光が主流だった札幌を「四季折々の魅力あふれる、1年を通して観光できる場所に」という目的から雪まつりへとつながる初冬の新しい観光イベントを目指し、1981(昭和56)年に日本で最初のイルミネーションとして開催。当時、大通公園2丁目会場に設けた「トライアングル」のオブジェに取り付けられた1048個の電球から始まった同イベントは年々その規模と内容を拡大し、札幌の冬を代表するイベントへと成長。今年は大通会場、駅前通り会場、南1条会場の3会場で開催し、計約40万個の電球を使った。

1丁目会場には、サンタクロースの故郷ノルウェーが認定した「日本で唯一のサンタランド」広尾町から寄贈された赤エゾ松のツリー「サンタの木」にLEDの装飾とハート型の電飾を施した「愛のツリー」を設置する。

2丁目会場には、「宇宙の領域」と題した15メートルのオブジェと5つの立木装飾を設置した。メーン会場でもある2丁目では「ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」を開催しており、クリスマスグッズや本場ドイツの味覚などを販売する。

3丁目会場には、札幌市の花「スズラン」や青と赤の2色の電球を使用した「クリスマスツリー」のオブジェなどを設置する。「エコ・イルミ」広場として環境にも配慮し、市民グループによるイルミネーション「ソーラーツリー」は小型風車と2枚の太陽光パネルから発電した電力を使い点灯する。

4丁目会場には、札幌市の木「ライラック」や「北海道の自然の川」をイメージし約6万個のLEDを敷き詰め、大河の流れを表現したという「クリスタル・リバー」などを設置する。そのほか、今年から新たに「バイオディーゼル燃料発電」を導入。家庭や企業の廃食用油を回収し、そこから作られるバイオディーゼル燃料を使って発電した電力で立木装飾やオブジェを点灯する。

5丁目~8丁目会場には「光の森」をテーマに、大通公園の木々をサーチライトで照らし、幻想的な光の空間を演出する。

そのほか、南北に広がる駅前通り会場には、JR札幌駅前からすすきの間で中央分離帯の立木39本に電球装飾を施し、東西に広がる南1条会場には、歩道脇の街路樹「イチョウ」46本にLED電球を装飾し、光り輝く街を演出する。

期間中、大通公園2丁目~4丁目で一度イルミネーションを消灯し、18時、19時、20時に合わせて再点灯を行う「TWINKLE NIGHTS (ツインクルナイツ)」を毎日実施する。

「今年は節電や環境を配慮し、電球を減らしLED電球を全体で93%使うなど、昨年に比べ消費電力を7割抑えた」と同イベント担当者の前さん。「今後もバイオディーゼル燃料発電やソーラーツリーなど、できることから少しずつ取り組んでいきたい」とも。

点灯時間は16時30分~22時(12月23日~25日は24時まで)。開催期間は、大通会場=12月25日まで、駅前通り会場・南1条会場=来年2月12日まで。

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