ローム株式会社 直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズを開発・販売開始 - LEDのポータルサイト

ローム株式会社 直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズを開発・販売開始

2011.5.25
ダブルクォーテーション

3分の1以下の高効率電力消費と人感センサ内蔵・輝度の最適化により低消費電力を実現
直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズを開発・販売開始

半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、一般用途の照明として幅広くお使いいただける、高効率の直管形LEDランプ「R-FAC」シリーズ10機種を開発しました。
今回開発した新製品は、2011年5月からサンプル出荷を開始し、6月から、当面月産10万個の体制で量産を開始する予定です(価格:オープン価格)。生産拠点は、ROHM Electronics Dalian Co., Ltd.(中国・大連)となっております。

近年、地球温暖化ガスであるCO2排出量を削減する取り組みが注目される中、一般家庭においても省エネに対する関心はますます高まっています。照明においても、従来の白熱電球や電球形蛍光灯と比較して、長寿命・省エネに優れたLED電球が急速に市場を拡大しています。加えて、LED照明については非常に小さなLEDデバイスを複数配列するため、照明器具のデザインや設計の自由度が飛躍的に高まっています。さらに、蛍光灯が水銀を使用するのに対してLED照明は有害物質を使用しないため、 RoHS指令に適合するなど環境面でも優れた特長を有しています。ロームでは、こうした特長を活かして、新しいオフィスデザイン照明システムの開発や新しい応用事例を模索し、広配光のLED電球の開発やオフィス家具メーカー、建築デザイン会社などとの連携による新しい照明システムの提案など、幅広く提案活動を行ってきました。今回の新製品は、今後ますます照明に関するニーズが多様化するとの見通しのもとに、超低消費電力のニーズを徹底して追及し、LEDの消費電力を、従来型のラピッド蛍光灯に比べて70%減、また従来の直管形LEDランプに比較しても40%減と大幅な低消費電力を実現し、また人感センサを内蔵したタイプの投入により、従来の直管形蛍光灯を取り替えるだけでシステムの変更や大がかりな工事なしにセンサ付照明の構築を可能にしました。
ロームでは、今回の開発に当たって、LEDのパッケージング技術を全面的に見直して従来一般的に使われていたエポキシ樹脂基板をセラミック基板に変更、さらにセラミック基板に特殊な加工を施すことにより、放熱性の改善やLED光の取り出し効率の改善に成功、また、点灯時間に伴う光束維持率が蛍光灯よりLEDのほうが優れている点も考慮し、大幅に省電力を重視した製品を開発しました。さらに人感センサを内蔵したタイプの投入により、例えばエレベータホールなどで常時点灯をしていた直管形蛍光灯を取り替えるだけで、劇的に消費電力を削減することが可能です(点灯時間の割合を50%と仮定した場合、合計消費電力は蛍光灯を常時点灯した場合と比較して85%削減)。寿命についても蛍光灯と比較して3倍以上の設計寿命40,000時間を確保、良好なメンテナンス性を実現しています。
ロームでは2008年から直管形LED、ダウンライトモジュールなど、ライティングモジュール市場に参入、次世代照明システムの提案に加えて、既存市場である蛍光灯の代替需要の掘り起こしにも努めてまいりましたが、今回、より低消費電力を求められるお客様のニーズに対応して、超省エネLEDランプを開発したことで、節電の取組みが広がる中、より幅広いお客様のニーズに対応できるようになりました。

ロームでは、1973年にLEDを発売して以来、半導体総合メーカーとして高品質のLEDの市場への供給を続けており、 2009年には業界最薄の天井取付型シームレスベース照明を発売してLED 照明事業に参入、製品ラインアップの拡大を進めながら24時間営業のコンビニエンスストアやオフィス向けなどに多くのLED照明器具を採用していただいています。今回はこうしたロームのLEDデバイス技術や配光技術、高効率電源制御技術などを駆使したものです。
ロームでは、今後さらに高効率化と人感センサ内蔵ランプ電球など、省エネに貢献するLED照明の開発を進め、製品ラインアップの拡充を進めていきます。
■「R-FAC」シリーズの特長
・従来の口金(G13)にそのまま使用可能
・広がりのあるムラのない均一な光を実現
・省電力
・人感センサ内蔵のため、器具の交換が不要

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