日本電設工業協会 LED照明施工の基準・標準化/耐震支持、放熱対策盛る - LEDのポータルサイト

日本電設工業協会 LED照明施工の基準・標準化/耐震支持、放熱対策盛る

2010.10.18
ダブルクォーテーション

日本電設工業協会(林喬会長)は、2011年の年明け早々にも一般照明用白色LED(発光ダイオード)の取り付け標準化報告書を公表する。LED照明施工の基準、標準化と言えるもので、LEDモジュール(製品)の効率向上だけでなく、電源回路、放熱特性、大電流化対策、器具効率といった部位ごとの技術開発の重要性や、高輝度(グレア)の解消といった問題点、施工上の留意点などを盛る。14日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台で開いた2010年度会員大会で、技術・安全委員会の齋藤芳栄副委員長(九電工東京本社執行役員統括本部技術本部長)が明らかにした。
委員会は、11月末にも「一般照明用白色LED取付標準化WG中間報告書」を作成、12月の技術・安全委員会で検討し、承認後、公表する予定だ。
14日、齋藤副委員長が明らかにした報告は、現状の問題点として器具効率の向上や、高輝度の解消、価格、演色性、ノイズ、色のバラツキなどの問題点を挙げ、照明器具の耐震支持、放熱対策といった施工上の留意点を紹介した。
例えば、「器具を設置する周辺温度が大きく影響するため施工面での理解が必要である」ことや、「コンパクトな光源であるため、輝度が高く視野に入ると眩しい。光学制御レンズなどの技術向上で眩しさの低減が必要だ」という。
施工上は、電圧30ボルト未満の電気的設備は電気事業法上の電気工作物以外の工作物となり、バッテリーなどを使い30ボルト未満の回路を仲介した電源部の場合は電気工作物と見なさなくて済み、100ボルトや200ボルトの電力系統から電源部をとる場合は電気工作物と見なされる。そのため、電気工事士以外が施工するケースも散見されるという。
また、LED照明ダウンライトは白熱灯、蛍光灯形ダウンライトと比べて重いため、事前に確認し、耐震支持の対応が必要とみている。
このほか、光放射側は熱が出ないが、LEDモジュール、電源ユニットなどから発熱するため、放熱対策が重要であるほか、断熱施工天井などにダウンライト形LEDを取り付ける場合は、施工方法に合った器具か確認の上、取り付ける必要があるという。

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