ダブルクォーテーション
理化学研究所大森素形材工学研究室は、容量を従来の半分ほどに小型化したELID(電解インプロセスドレッシング)研削装置用電源を開発した。機能を必要なものに絞り込み、部品点数を減らすことなどで実現した。製造コストも半分になる。ELID研削装置全体を省スペース化でき、新たな用途開拓などに弾みがつく。技術はマイクロ放電加工などへの応用も利く。年内の販売を目指す。価格は未定。
大森整主任研究員と八須洋輔、春日博両協力技術員の成果。細かく設定していたパルスの調整幅を広げたほか、メーターを発光ダイオード(LED)光に変更して感覚的に電圧が分かるようにした。
電圧、電流の切り替え幅も大まかにすることで、初心者でも使いやすくしつつ、部品点数を半分に減らした。寸法は奥行き40センチメートル、幅24・3センチメートル、高さ36センチメートル。
ELID研削は大森研独自の研削法。
日刊工業新聞より