やさしいあかり グリーン照明 LED
第41回:CEATEC JAPAN 2012 リポート
アジア最大級のエレクトロニクスとITの展示会「CEATEC JAPAN 2012」が10月2日~6日の5日間、幕張メッセで開催されました。国内大手電機メーカーを中心に624の企業および団体(うち海外:19カ国・地域から161社・団体)が出展し、最先端の技術を多数出展しました。来場者数は16万2219名と人々の関心の高さが伺えます。今回は「Smart Innovation - 豊かな暮らしと社会の創造」を開催テーマに掲げ、IT・エレクトロニクスの技術革新が、暮らしや社会全体を快適に、スマート化していくことを世界に向けて発信されました。このような中、LED関連も数多く出展されました。
パナソニックデバイス社は、LED部材を展示しました。LED照明用コネクタ「L1」は、蛍光管型LED照明向けの製品で、LEDが実装された基板を連結するためのものです。通常、1本の蛍光管型LEDの内部には、約2~4枚のLED実装基板が連結されています。このような構造になっているのは、蛍光管内のLEDが切れた場合、その部分の実装基板のみを外して交換できるようにするためです。この基板を連結させる部分に余裕を持たせるようにしないと、点灯時にLEDから発せられる熱により、基板が膨張して故障の原因となります。そこで、このコネクタでは、x:±0.3mm、y:±0.5mm、z:±0.3mmと、十分なフローティング量を確保しており、LED実装基板の熱膨張を吸収します。ブースでのデモでは、連結したLED基板の片側だけを動かして、コネクタがこの動きに追従するのを披露していました。また、結合時の高さが1.4mm、奥行きが4.4mmと、LED照射角に配慮した低背・スリム構造になっているのも特徴とのことです。この他、広範な用途に対応できるLED照明用電源を参考展示しました。ダウンライトでは2000~5500 lm、インテリア照明では2000~5500 lmに対応します。カスタマイズは、出力電力15~150W、出力電流350~1050mA、出力2系統化は7.5W×2出力、調光方式はPWMもしくはトライアック方式などから選択できます。屋外仕様では防水規格IP67にも対応します。
村田製作所は、調光機能を備えたスマートタイプLED照明用電源を紹介しました。PWM/DALIといった双方向デジタルインターフェースなどでLED照明を制御。さらに、ZigBeeモジュールと直結することができ、UART通信により、調光・電源の動作状態・消費電力モニタリングが双方向通信できます。これらにより、BEMS(Building and Energy Management System)に最適な照明環境と消費低減を提供します。同製品は、低待機用電源を搭載しているのも特徴です。従来の調光や電源のオンオフが可能なLED照明システムでは、照明をオフにしても、待機時に2W程度の電力を消費していましたが、これを1/10となる0.2Wに低減しています。「これまでは、調光や照明を制御することによる消費電力の低減でニーズに対応できましたが、待機電力をさらに下げてゼロに近づけて欲しいとの要望が高まりつつあり、対応しました」(担当者)とのことです。
スタンレー電気は、業務用照明などLED照明を数多く展示しました。「配光角可変モジュール」は、照射対象物や演出に合わせ、任意の配光角が選べる製品で、ライトガイドによりLEDの発光を効率良くフレネルレンズに集光させ、焦点距離を変えることで配光角を20~50度の範囲で変更可能です。用途としては、景観照明や投光器、高天井照明などを想定しています。展示品のスペックは、色温度が5000K、演色性がRa80、光束が1万 lm、照度は配光角が20度の時で6800 lx、50度の時で5000 lxです。来年発売する予定とのことです。この他、配光角3度の超狭角レンズを用いた演出用投光器を紹介していました。光を絞ることで、消費電力25Wで、中心光度41万3000cdを実現しています。
村田製作所は、調光機能を備えたスマートタイプLED照明用電源を紹介しました。PWM/DALIといった双方向デジタルインターフェースなどでLED照明を制御。さらに、ZigBeeモジュールと直結することができ、UART通信により、調光・電源の動作状態・消費電力モニタリングが双方向通信できます。これらにより、BEMS(Building and Energy Management System)に最適な照明環境と消費低減を提供します。同製品は、低待機用電源を搭載しているのも特徴です。従来の調光や電源のオンオフが可能なLED照明システムでは、照明をオフにしても、待機時に2W程度の電力を消費していましたが、これを1/10となる0.2Wに低減しています。「これまでは、調光や照明を制御することによる消費電力の低減でニーズに対応できましたが、待機電力をさらに下げてゼロに近づけて欲しいとの要望が高まりつつあり、対応しました」(担当者)とのことです。
スタンレー電気は、業務用照明などLED照明を数多く展示しました。「配光角可変モジュール」は、照射対象物や演出に合わせ、任意の配光角が選べる製品で、ライトガイドによりLEDの発光を効率良くフレネルレンズに集光させ、焦点距離を変えることで配光角を20~50度の範囲で変更可能です。用途としては、景観照明や投光器、高天井照明などを想定しています。展示品のスペックは、色温度が5000K、演色性がRa80、光束が1万 lm、照度は配光角が20度の時で6800 lx、50度の時で5000 lxです。来年発売する予定とのことです。この他、配光角3度の超狭角レンズを用いた演出用投光器を紹介していました。光を絞ることで、消費電力25Wで、中心光度41万3000cdを実現しています。
[上原清志,LEDLED]