やさしいあかり グリーン照明 LED
第29回:第4回次世代照明 技術展レポート
第4回次世代照明 技術展が1月16日~18日に東京ビックサイトで開催されました。LED・有機ELデバイスの開発・製造技術、照明器具の設計・製造技術、次世代照明が世界中から一堂に出展。3日間で合計24225人が来場しました。会場には、最新のLED製品やチップが展示され、世界最高性能を実現した製品などが数多く展示されました。
豊田合成は業界最高の発光効率170lm/W(5000K)を達成した白色SMDトップビュー型3528パッケージ品を展示しました。従来の150lm/Wから大幅に向上させましたが、詳細な技術情報については非公開とのことでした。サンプル出荷中で、量産出荷は2012年4月を予定です。ブースには、同製品を搭載した蛍光ランプを展示、144個のパッケージを実装しており、2300lmを実現しています。
光陽ビジネスサービスは業界最高の発光効率120lm/Wの蛍光管タイプLEDを展示しました。同社は発光効率の高さを最大のアピールポイントとし、工場など高天井で交換が容易にできない用途向けに、多くの採用実績があるそうです。ブースには長さ1198mmの直径25.8mm品を展示、色温度6000Kでは全光束が2290lm、照度は615lx、演色性はRa85、配光角210度、定格寿命は8万時間となっています。
DN LIGHTINGは、演色性Ra≧95のLEDを展示しました。紫色LEDにRGB蛍光体を組み合わせることで、分光分布で波長の掛けた領域がないのが特徴です。平均演色評価数ではRa98を達成しただけでなく、特殊演色評価数のR1-15 では≧90を実現しました。また、光色のバラツキがなく色温度も一定です。同LEDを用いた製品ではダウンライトを発売しています。さらに今年春には薄型ラインモジュールも発売する予定です。ブースではこの他に、有機EL照明とLEDを組み合わせた次世代照明器具「DNL星座」などを参考展示していました。DNL星座は、有機EL面発光とLEDの直線的な光を融合させ連続的な光を実現。無機質な発光体が一体化され、独自の浮遊感を演出できるとデザイン面などをアピールしていました。有機ELはフルカラー発光が可能な三菱化学製「VELVE」を使用。調色・調光パターンや配置を変えることで様々なシーンを演出できるとのことです。
住友化学は自社の導光板を使った薄型面光源「ILLMIFACE」を紹介しました。同製品を用いると、フレームレスで7.5mmのスリムなデザインが可能となります。導光板は、側面からLEDの光を入れると導光板の表裏でアクリルと空気の臨界角を利用し、全反射を繰り返し導光板全体に広がります。裏面に施された特殊印刷および表面の拡散シートによって、拡散・反射して広い面積から均一な光を取り出せます。光源はTBグループのLEDコントロールパッケージを使用し、消費電力はパネル1枚当たり5Wで、同じ面積のLED直下タイプや蛍光灯タイプのパネル照明に比べてそれぞれ40%/80%削減できます。屋外でも使用可能な防雨設計でIPx3相当の試験の他破壊、耐久性、安全性試験もパスしています。施工は300×600mmのパネルを連結させていきます。表面は強化ガラスを採用しています。300×600mmパネルの重量は2.0kgです。
不二ライトメタルと早水電機工業は、共同でブースを出展。独自の両面発光照明パネルを展示していました。早水電機が開発した特殊インクをスクリーン印刷でガラスに全面印刷して800℃で焼き固めると、導光機能が発現します。導光機能は通常片側のみに付加されるものですが、早水電機の同技術では基板の両側から発光することができ、看板やサインボードなどはガラス1枚で作ることができます。不二ライトメタルはこの薄型照明や看板の製品化に関わっており、看板、店舗やアミューズメントスポット向け照明などを手がけています。また、両社はソーラーフロンティアの太陽電池モジュールとのコラボレーションも行なっており、デザイン性のある製品開発なども積極的に行なっているそうです。同技術は曲面にも印刷することが可能で、蛍光管タイプのLEDのカバーなどにも応用するなど、様々な利用シーンへの対応も可能とのことです。
光陽ビジネスサービスは業界最高の発光効率120lm/Wの蛍光管タイプLEDを展示しました。同社は発光効率の高さを最大のアピールポイントとし、工場など高天井で交換が容易にできない用途向けに、多くの採用実績があるそうです。ブースには長さ1198mmの直径25.8mm品を展示、色温度6000Kでは全光束が2290lm、照度は615lx、演色性はRa85、配光角210度、定格寿命は8万時間となっています。
DN LIGHTINGは、演色性Ra≧95のLEDを展示しました。紫色LEDにRGB蛍光体を組み合わせることで、分光分布で波長の掛けた領域がないのが特徴です。平均演色評価数ではRa98を達成しただけでなく、特殊演色評価数のR1-15 では≧90を実現しました。また、光色のバラツキがなく色温度も一定です。同LEDを用いた製品ではダウンライトを発売しています。さらに今年春には薄型ラインモジュールも発売する予定です。ブースではこの他に、有機EL照明とLEDを組み合わせた次世代照明器具「DNL星座」などを参考展示していました。DNL星座は、有機EL面発光とLEDの直線的な光を融合させ連続的な光を実現。無機質な発光体が一体化され、独自の浮遊感を演出できるとデザイン面などをアピールしていました。有機ELはフルカラー発光が可能な三菱化学製「VELVE」を使用。調色・調光パターンや配置を変えることで様々なシーンを演出できるとのことです。
住友化学は自社の導光板を使った薄型面光源「ILLMIFACE」を紹介しました。同製品を用いると、フレームレスで7.5mmのスリムなデザインが可能となります。導光板は、側面からLEDの光を入れると導光板の表裏でアクリルと空気の臨界角を利用し、全反射を繰り返し導光板全体に広がります。裏面に施された特殊印刷および表面の拡散シートによって、拡散・反射して広い面積から均一な光を取り出せます。光源はTBグループのLEDコントロールパッケージを使用し、消費電力はパネル1枚当たり5Wで、同じ面積のLED直下タイプや蛍光灯タイプのパネル照明に比べてそれぞれ40%/80%削減できます。屋外でも使用可能な防雨設計でIPx3相当の試験の他破壊、耐久性、安全性試験もパスしています。施工は300×600mmのパネルを連結させていきます。表面は強化ガラスを採用しています。300×600mmパネルの重量は2.0kgです。
不二ライトメタルと早水電機工業は、共同でブースを出展。独自の両面発光照明パネルを展示していました。早水電機が開発した特殊インクをスクリーン印刷でガラスに全面印刷して800℃で焼き固めると、導光機能が発現します。導光機能は通常片側のみに付加されるものですが、早水電機の同技術では基板の両側から発光することができ、看板やサインボードなどはガラス1枚で作ることができます。不二ライトメタルはこの薄型照明や看板の製品化に関わっており、看板、店舗やアミューズメントスポット向け照明などを手がけています。また、両社はソーラーフロンティアの太陽電池モジュールとのコラボレーションも行なっており、デザイン性のある製品開発なども積極的に行なっているそうです。同技術は曲面にも印刷することが可能で、蛍光管タイプのLEDのカバーなどにも応用するなど、様々な利用シーンへの対応も可能とのことです。
[上原清志,LEDLED]