やさしいあかり グリーン照明 LED
第27回:第13回エコプロダクツ 2011 レポート
「第13回エコプロダクツ 2011」が12月13~15日の3日間、東京ビッグサイトにて開催されました。今回のテーマは「Green For All, All For Green 日本発!エコの力で明日を変える」。東日本大震災からの復興に向け、災害に強い街づくりやエネルギー効率を高めるためのインフラ提案などが多く紹介されました。LED関連では単体の照明製品などの他、システムに組み込まれた形のソリューション提案も見受けられました。今回は照明製品とともにシステム製品も取り上げたいと思います。
シャープは、LED照明製品、太陽電池システムなどを数多くのエコ製品を紹介しました。LEDキャノピー灯「DL-EG004-W」は、軒下取り付け用照明として、業界トップクラスの明るさとなる器具光束20,000 lmを実現、HID(High Intensity Discharge Lamp)と同等レベルの明るさを確保し置き換えを見据えた製品となっています。用途としては、ガソリンスタンド、物流倉庫、商業施設など高天井の取り付けに最適とのことです。また、優れた放熱設計により、一般的なHID器具の約3~5倍に相当する設計寿命60,000時間を確保しており、メンテナンスを大幅に削減できます。さらに、専用電源により-30~40℃の動作温度範囲に対応することで、食品倉庫など明るさが必要な場所にも設置できます。この他、電源内蔵型タイプでは簡単に設置できます。
LEDシーリングライト「DL-C503V/C303V/C203V」は業界最高水準の発光効率81.3 lm/Wを実現、寿命は40,000時間で1日10時間使用しても10年以上使用できます。調光機能では、様々な光色を103通りから選べます。
業務用では、トラフ型、逆富士型、埋込型など様々な形の直管形照明を展示しました。それぞれ形状を異なりますが、蛍光灯の置き換え需要を狙ったものであり、コスト・消費電力が削減できること、薄くできること、面積を小さくできることなどアピールしていました。
この他、LED搭載製品では、液晶テレビ用バックライトのローカルディミング技術を展示していました。 パネルの裏側にLED光源が敷き詰められたバックライトを搭載したもので、映像に合わせて光に強弱をつけます。これにより、黒が引き締まるため高画質化できるのに加え、テレビの消費電力のうち大半を使用するバックライトの消費電力も低減できます。ブースではローカルディミング有り無しのパネルを2種類並べて展示、消費電力は写真のように有りが163W、無しが493Wとはっきりと差が確認できました。
日立製作所はグループ企業全体で出展し、LED関連材料から搭載製品まで幅広い分野でブース展示を行いました。このうち、日立製作所 都市開発システム社と日立ビルシステムは、省エネを追求・進化させたエスカレーター「VX」シリーズを紹介しました。同製品では、欄干照明にLEDを標準仕様化し、約20%省エネ効果を高めました。さらに、エスカレーターを使用する人がいないときに照明をオフにする機能で約35%の省エネ効果が得られるとのことです。
日立化成工業は、手掛ける様々なLED関連材料を展示しました。白色モールド樹脂は、従来品は熱可塑性樹脂を利用するのが一般的でしたが、LED点灯時の高温化に曝されると変質してしまい、反射率が低減するという問題がありました。同社の「CEL-W-7005」では熱硬化樹脂を採用し、さらに特殊な配合技術を開発することで、高温時に反射率の低下が少なく、長寿命で信頼性が高い材料開発に成功したそうです。ブースでは、200℃環境下で24時間おいても変色しないことを示す比較サンプルを展示していました。この他、高放熱基板材料、熱伝導粘着シート、放熱コーティング材料、開発中の高熱伝導ダイボンド材などを紹介していました。熱伝導粘着シートは基板からの熱をヒートシンクに効率的に伝えることが困難だった点を改良し、他製品にはない伝導性を実現しています。開発中のダイボンド材も同じコンセプトの下、開発が進めているそうです。
展示写真の左上にある「フレキシブル基板の応用例」は透明のプラスチック基板にLEDを実装したもので、次世代の照明製品を見据えたモデルです。「基板自体はLEDを搭載する性能を満たしているが、実装する量産技術や製品コンセプトなどに課題がある」(担当者)とのことでした。
東芝は、ブースにて一般家庭向けのデモとして直流給電システムを参考展示しました。一般家庭では、交流で電力が供給され、各機器で直流に変換して使用しています。しかし、この変換は電力ロスが大きいため、より省エネ・節電を図るためには、ダイレクトに直流で供給することが望ましいと言われています。今回の展示では、直流駆動の代表的な製品としてLED照明が展示されていました。「参考展示のため詳しい回答はできないが、エネルギーを効率的に利用することができ、消費電力を下げることなどに大きく寄与する」(ブース担当者)とのことでした。
LEDシーリングライト「DL-C503V/C303V/C203V」は業界最高水準の発光効率81.3 lm/Wを実現、寿命は40,000時間で1日10時間使用しても10年以上使用できます。調光機能では、様々な光色を103通りから選べます。
業務用では、トラフ型、逆富士型、埋込型など様々な形の直管形照明を展示しました。それぞれ形状を異なりますが、蛍光灯の置き換え需要を狙ったものであり、コスト・消費電力が削減できること、薄くできること、面積を小さくできることなどアピールしていました。
この他、LED搭載製品では、液晶テレビ用バックライトのローカルディミング技術を展示していました。 パネルの裏側にLED光源が敷き詰められたバックライトを搭載したもので、映像に合わせて光に強弱をつけます。これにより、黒が引き締まるため高画質化できるのに加え、テレビの消費電力のうち大半を使用するバックライトの消費電力も低減できます。ブースではローカルディミング有り無しのパネルを2種類並べて展示、消費電力は写真のように有りが163W、無しが493Wとはっきりと差が確認できました。
日立製作所はグループ企業全体で出展し、LED関連材料から搭載製品まで幅広い分野でブース展示を行いました。このうち、日立製作所 都市開発システム社と日立ビルシステムは、省エネを追求・進化させたエスカレーター「VX」シリーズを紹介しました。同製品では、欄干照明にLEDを標準仕様化し、約20%省エネ効果を高めました。さらに、エスカレーターを使用する人がいないときに照明をオフにする機能で約35%の省エネ効果が得られるとのことです。
日立化成工業は、手掛ける様々なLED関連材料を展示しました。白色モールド樹脂は、従来品は熱可塑性樹脂を利用するのが一般的でしたが、LED点灯時の高温化に曝されると変質してしまい、反射率が低減するという問題がありました。同社の「CEL-W-7005」では熱硬化樹脂を採用し、さらに特殊な配合技術を開発することで、高温時に反射率の低下が少なく、長寿命で信頼性が高い材料開発に成功したそうです。ブースでは、200℃環境下で24時間おいても変色しないことを示す比較サンプルを展示していました。この他、高放熱基板材料、熱伝導粘着シート、放熱コーティング材料、開発中の高熱伝導ダイボンド材などを紹介していました。熱伝導粘着シートは基板からの熱をヒートシンクに効率的に伝えることが困難だった点を改良し、他製品にはない伝導性を実現しています。開発中のダイボンド材も同じコンセプトの下、開発が進めているそうです。
展示写真の左上にある「フレキシブル基板の応用例」は透明のプラスチック基板にLEDを実装したもので、次世代の照明製品を見据えたモデルです。「基板自体はLEDを搭載する性能を満たしているが、実装する量産技術や製品コンセプトなどに課題がある」(担当者)とのことでした。
東芝は、ブースにて一般家庭向けのデモとして直流給電システムを参考展示しました。一般家庭では、交流で電力が供給され、各機器で直流に変換して使用しています。しかし、この変換は電力ロスが大きいため、より省エネ・節電を図るためには、ダイレクトに直流で供給することが望ましいと言われています。今回の展示では、直流駆動の代表的な製品としてLED照明が展示されていました。「参考展示のため詳しい回答はできないが、エネルギーを効率的に利用することができ、消費電力を下げることなどに大きく寄与する」(ブース担当者)とのことでした。
[上原清志,LEDLED]