やさしいあかり グリーン照明 LED
第24回:SEMICON Japan 2011 レポート
半導体製造装置の展示会「SEMICON Japan 2011」が12月7日~9日に開催されました。LEDチップの製造方法は半導体と共通する部分があることから、SEMICON会場でもLED関連の展示が多く見受けられました。今回、特別ブースとして「次世代技術パビリオン」が設置され、LED関連のエリアには、LEDLED出展企業であるオプトシリウス株式会社が出展していました。今回はオプトシリウス様(以下敬称略)の展示ブースをレポートします。
オプトシリウスは、分光器や測定器関連製品、光部品の輸入販売する技術商社です。今回のSEMICON Japanでは、米国のLabsphere社のLED温度制御光学測定積分球システム「TEOS-LEDシリーズ」を紹介しました。Labsphereは1979年に設立された、米国の照明業界で有名な老舗メーカーです。LEDおよびUV透過率検査方法などの特許を保有しており、光測定システムを供給しています。
LEDの品質管理では、全光束量を測定し表示します。これに使われるのが積分球システムです。LEDは点灯時の発熱で光学的および電気的特性が変化し、光量が低下したり波長がシフトしてしまい、点灯を開始した直後の輝度は600lmでも、しばらく点灯させて温度が上昇すると450lmとまで落ち込むといったことが多く発生します。この点灯時の発光特性の変化をきちんと把握することが、スペックや品質を明示する測定では不可欠となります。
TEOSシリーズによる全光束量の測定では、球体の積分球内でLEDを発光させ、ペルシェ素子を用いて15から85℃と温度を変化させながら、分光器で光学・電気的特性のデータを自動的に保存して解析し、詳細に測定することができます。積分球は、光を集め空間的に積分することにより、LEDからの発光を均一にします。内部は高い反射率と均等拡散性を持った特殊材料によってコーティングされており、入射した光は拡散反射を繰り返し光源に比例した均一な分布強度になります。 積分球のサイズは10/20/40/65/76インチの標準品に加え、最大3mの製品などをラインナップしています。最近はLEDも高輝度製品が増えてきています。高輝度になればなるほど、小さな積分球では光が飽和してしまい、正確な測定が困難です。積分球は大きいほど精度は高まります。また、LEDでは、電球だけでなく蛍光管タイプやパネルなども発光部の形状も様々です。発光部が線状や面状になると、積分球のサイズを大きくする必要があり、蛍光管ではサンプルの長さの1.5倍、パネルではサンプルの対角の5倍以上の大きさになります。このような高輝度化や形状の多様化など、製品ラインナップが拡大することで、「大きいサイズの積分球の引き合いも増えています」(オプトシリウス セールスマネージャー 山本洋平氏)とのことです。同システムの分光器には、Labsphereのグループ会社のOceanOptics製を使用しています。「分光器と積分球システムの組み合わせは自由ですが、オプトシリウスでは同じグループ会社のシステムを採用することにより、他にはない安定性・信頼性が得られます」(山本氏)とアピールしました。
積分球システムは、LED市場の拡大とともに、ユーザー層も広がっているそうです。「これまで積分球を必要としていた顧客は、大手のLEDメーカーやLEDセットメーカーでした。しかし、現在はLEDメーカーからチップを買ってきて組み立てるアッセンブリメーカーからの引き合いが増えてきました。このようなメーカーは、LEDで初めて照明を扱うことになったメーカーが大半で、自社に測定環境を所有おらず、工業試験場など依頼して測定するのが一般的でした。製品を組み立てたときや、照明カバーを掛けたときに光量がどれだけ落ちるのか、色が変化するのかといった測定ニーズにより、新たな顧客が増えています」(山本氏)。
オプトシリウスでは、今年5月に関西営業所を開設しました。「関西にも私たちのユーザーが多くいらっしゃいます。Labsphereの製品は照明業界で30年以上の歴史があるスタンダード製品であり、信頼性は非常に高いです。当社がサポート体制の強化することでさらに顧客の要望に応えていきたいと思います」(山本氏)と豊富を語っていました。
LEDの品質管理では、全光束量を測定し表示します。これに使われるのが積分球システムです。LEDは点灯時の発熱で光学的および電気的特性が変化し、光量が低下したり波長がシフトしてしまい、点灯を開始した直後の輝度は600lmでも、しばらく点灯させて温度が上昇すると450lmとまで落ち込むといったことが多く発生します。この点灯時の発光特性の変化をきちんと把握することが、スペックや品質を明示する測定では不可欠となります。
TEOSシリーズによる全光束量の測定では、球体の積分球内でLEDを発光させ、ペルシェ素子を用いて15から85℃と温度を変化させながら、分光器で光学・電気的特性のデータを自動的に保存して解析し、詳細に測定することができます。積分球は、光を集め空間的に積分することにより、LEDからの発光を均一にします。内部は高い反射率と均等拡散性を持った特殊材料によってコーティングされており、入射した光は拡散反射を繰り返し光源に比例した均一な分布強度になります。 積分球のサイズは10/20/40/65/76インチの標準品に加え、最大3mの製品などをラインナップしています。最近はLEDも高輝度製品が増えてきています。高輝度になればなるほど、小さな積分球では光が飽和してしまい、正確な測定が困難です。積分球は大きいほど精度は高まります。また、LEDでは、電球だけでなく蛍光管タイプやパネルなども発光部の形状も様々です。発光部が線状や面状になると、積分球のサイズを大きくする必要があり、蛍光管ではサンプルの長さの1.5倍、パネルではサンプルの対角の5倍以上の大きさになります。このような高輝度化や形状の多様化など、製品ラインナップが拡大することで、「大きいサイズの積分球の引き合いも増えています」(オプトシリウス セールスマネージャー 山本洋平氏)とのことです。同システムの分光器には、Labsphereのグループ会社のOceanOptics製を使用しています。「分光器と積分球システムの組み合わせは自由ですが、オプトシリウスでは同じグループ会社のシステムを採用することにより、他にはない安定性・信頼性が得られます」(山本氏)とアピールしました。
積分球システムは、LED市場の拡大とともに、ユーザー層も広がっているそうです。「これまで積分球を必要としていた顧客は、大手のLEDメーカーやLEDセットメーカーでした。しかし、現在はLEDメーカーからチップを買ってきて組み立てるアッセンブリメーカーからの引き合いが増えてきました。このようなメーカーは、LEDで初めて照明を扱うことになったメーカーが大半で、自社に測定環境を所有おらず、工業試験場など依頼して測定するのが一般的でした。製品を組み立てたときや、照明カバーを掛けたときに光量がどれだけ落ちるのか、色が変化するのかといった測定ニーズにより、新たな顧客が増えています」(山本氏)。
オプトシリウスでは、今年5月に関西営業所を開設しました。「関西にも私たちのユーザーが多くいらっしゃいます。Labsphereの製品は照明業界で30年以上の歴史があるスタンダード製品であり、信頼性は非常に高いです。当社がサポート体制の強化することでさらに顧客の要望に応えていきたいと思います」(山本氏)と豊富を語っていました。
[上原清志,LEDLED]