やさしいあかり グリーン照明 LED
第23回:LEDソリューション 2011 / Smart City Week 2011 レポート
「LEDソリューション 2011」と「Smart City Week 2011」が10月26日~28日の3日間、パシフィコ横浜で開催されました。LED照明は低消費電力という点が特徴として真っ先に挙げられますが、今回の展示会名のように"ソリューション"照明としての付加価値がLED照明にはあります。最近、この点が従来の照明と一番異なると、実感する機会が多くなってきました。今回は、LEDの光を通信として利用する可視光通信や、LEDをWI-Fi制御によって調光するシステムなどを取り上げたいと思います。
ルネサス エレクトロニクスは、全ての光源を通信環境に変える可視光IDシステムを紹介しました。ルネサスの新製品「Smart Analog IC」を利用したもので、同製品はマイコンとアナログ回路を1チップ化し、用途に応じてマイコンからの制御が可能となっています。温度センサや光センサなどのセンサアプリケーションに対応可能で、今回は可視光通信に応用しています。これにより、ちらつきのない照明と可視光通信の制御をマイコン1つで実現しており、照明の外観や景観を損ねることなく、既存システムに組み込みが可能とのことです。通信では照明や太陽光などの外乱光と通信データを分別します。また、通信の送受信プロトコルをマイコンで実現しているため、各種機器への展開も容易にできます。通信エリアに関しては、カーテンや壁などで光が遮断されるため、情報漏えいの防止、特定エリア限定の通信ができるなどの特徴があります。病院や旅客機など電波の使用禁止の場所でも使えるのも大きなメリットです。
可視光通信の規格では、国内ではJEITAのCP1222、国際的にはIEEEの802.15.7があります。CP1222は通信速度が4.8kbpsと低速ですが、無線LANとの棲み分けを狙ったもので、GPSやデジタルサイネージ、家庭オフィス関連の容量が小さく済むものをターゲットとしています。IEEE802.15.7は120Hzの高速駆動により最大96Mbpsの大容量通信を目指しています。今回の展示品はコストとのバランスや早期実用化の視点からCP1222を採用したとのことです。この他、ルネサスはシーリングライトの制御をアナログICで行うシステムも紹介しました。従来システムのアナログ回路を活用しながら、デジタル制御と融合を図り、世界の様々な入力電源に対応しつつ、様々なセンサ、通信制御による調光、調色制御を実現できます。
台湾Phihong TechnologyはWi-Fi搭載ワイヤレス調光コントローラと電源システムを展示しました。同製品は、インターネットブラウザベースのGUIと暗号化セキュリティを備え、スマートフォンやタブレットから無線LANルータを介してLED照明のON/OFFをはじめとする調光を行います。1台のLEDドライバで最大4台のLEDに対応し、単一のアクセスポイントから最大254台のコントロールが可能。オフィスの他、住宅に導入することで、長期不在時の防犯向けなど外出先のインターネットやタイマー設定によるON/OFFもできます。価格は1.2mの蛍光灯型LED1台とLEDドライバのセットで5500円からです。
さらにPhihongは、オフィスのエリアごとに明るさや消灯時間の設定が可能なコントローラおよびソフトウェアも紹介しました。構成はRFモジュール搭載のドライバとリモコンで、RFモジュールは入力電圧範囲が4.8~12V、伝送周波数が2.4~2.483GHz、データレートが50bps (FSK またはGFSKを利用時)、伝送距離は16m、調光用PWM周波数は1kHz±50Hz。リモコンによる調光制御方法には、5段階調光の25%ステップ(0/25/50/75/100%)、9段階調光の12.5%ステップ(0/12.5/25/37.5/50/62.5/75/87.5/100%)、5~100%で変化できる無段階調光の3種類があります。これらを利用したグループ管理システムのシミュレーションとして、倉庫とオフィス窓側、オフィス中央、オフィス入口の4グループで照明を管理すると、最大80%の節電につながるという結果を紹介していました。
可視光通信の規格では、国内ではJEITAのCP1222、国際的にはIEEEの802.15.7があります。CP1222は通信速度が4.8kbpsと低速ですが、無線LANとの棲み分けを狙ったもので、GPSやデジタルサイネージ、家庭オフィス関連の容量が小さく済むものをターゲットとしています。IEEE802.15.7は120Hzの高速駆動により最大96Mbpsの大容量通信を目指しています。今回の展示品はコストとのバランスや早期実用化の視点からCP1222を採用したとのことです。この他、ルネサスはシーリングライトの制御をアナログICで行うシステムも紹介しました。従来システムのアナログ回路を活用しながら、デジタル制御と融合を図り、世界の様々な入力電源に対応しつつ、様々なセンサ、通信制御による調光、調色制御を実現できます。
台湾Phihong TechnologyはWi-Fi搭載ワイヤレス調光コントローラと電源システムを展示しました。同製品は、インターネットブラウザベースのGUIと暗号化セキュリティを備え、スマートフォンやタブレットから無線LANルータを介してLED照明のON/OFFをはじめとする調光を行います。1台のLEDドライバで最大4台のLEDに対応し、単一のアクセスポイントから最大254台のコントロールが可能。オフィスの他、住宅に導入することで、長期不在時の防犯向けなど外出先のインターネットやタイマー設定によるON/OFFもできます。価格は1.2mの蛍光灯型LED1台とLEDドライバのセットで5500円からです。
さらにPhihongは、オフィスのエリアごとに明るさや消灯時間の設定が可能なコントローラおよびソフトウェアも紹介しました。構成はRFモジュール搭載のドライバとリモコンで、RFモジュールは入力電圧範囲が4.8~12V、伝送周波数が2.4~2.483GHz、データレートが50bps (FSK またはGFSKを利用時)、伝送距離は16m、調光用PWM周波数は1kHz±50Hz。リモコンによる調光制御方法には、5段階調光の25%ステップ(0/25/50/75/100%)、9段階調光の12.5%ステップ(0/12.5/25/37.5/50/62.5/75/87.5/100%)、5~100%で変化できる無段階調光の3種類があります。これらを利用したグループ管理システムのシミュレーションとして、倉庫とオフィス窓側、オフィス中央、オフィス入口の4グループで照明を管理すると、最大80%の節電につながるという結果を紹介していました。
[上原清志,LEDLED]