やさしいあかり グリーン照明 LED
第14回:Photonics Festival in Taiwan 2011 レポート
LEDは日本国内だけでなく、世界中で広まりを見せています。LED生産量において、世界第2位を誇る台湾では、チップやパッケージ、照明器具、照明システムなど、様々な分野で企業の参入が相次いでおり、活況を呈しています。これまで、同国のデバイス産業は、半導体・FPDが牽引してきましたが、これに次ぐ第3の産業として注目されています。今回は台湾最大の都市・台北で開催された展示会「Photonics Festival in Taiwan 2011」の模様をレポートします。
展示会の主催団体であるPIDA(Photonics Industry & Technology Development Association)は、全世界のLED産業と台湾国内のLED産業に関する、これまでの現状と今後についてレポートを発表しました。この中で、2011の世界のLED市場は217億ドルになると予測しています。内訳は、LEDパッケージが166億ドル、LED照明アプリケーションが51億ドルとなる見込みです。今後は、2012年は307億ドル、2013年は401億ドルと30~40%以上で成長していくとしています。
台湾国内のLED産業は、2011年は2294億台湾ドルとなる見込みで、このうちLEDパッケージが1019億台湾ドル、LEDエピウェーハ/チップが709億台湾ドル、LED照明が566億台湾ドルを占める模様です。さらに、2012年は3130億台湾ドル、2013年は4142億台湾ドルとこちらも世界市場と同じく30%以上高い成長率を維持していくとのことです。
このように、成長著しいLED関連の展示会とあって会場は、多くの来場者で埋め尽くされていました。 Laxterは、電球や蛍光灯などの一般照明からシステム照明、デバイスなど、LED全般の展示を行いました。LED照明の従来にない特徴として、光量や色などをコントロールできる点が挙げられます。同社では、これを生かしてシステム化し、複数の照明を同時にコントロールできるシステム製品を参考展示しました。コントロールには、タブレットPCを利用して、システムとBluetoothで通信を行います。タブレット上では、光量の調節はもちろんのこと、部屋内の色温度など細かな設定を、画面上のタッチパネル操作で調節することができます。同製品は2012年頃に製品化する予定とのことです。
シャンデリア用電球では、色温度2700/3000Kの2品種で、世界最高輝度となる335/355 lm実現しました。演色性はCRI 95です。
蛍光管タイプでは、口金GX-16に対応した製品や照射角度を180度まで広げた製品を展示。2つとも長さ4フィートで240gまで軽量化しています。また、クリーンルーム用蛍光管も展示しました。
台湾Epoch Lightingは、30cm角の天井設置向け面光源パネルなどを展示しました。額縁部にLEDを実装し、導光板で光をパネルの中央部に集め、拡散板でパネル全体に均一な光が行き渡らせることで面光源にしています。パネルの色温度は3000/4000/6000Kの3種類、輝度は545lm、面内均一性は75%。同社は、中小型液晶用バックライトを手掛けており、2009年からLED照明に参入しました。この面光源パネルもバックライト技術を応用したものです。
Lite-On Electronicsは、電球などの一般照明からデザイン照明など、様々なLED製品を展示しました。その中で最も注目されたのは、毎年ドイツで開催されるプロダクトデザインの登竜門と言われる「iF Product Design Award 2011」にて、を受賞したLED電球です。電球の側面部分がゴムになっており、設置するとその部分が広がる形になります。このまま、ソケットに挿せば通常の電球として利用できますが、この製品は、内蔵する電池での駆動が可能になっており、ソケットから取り外しても発光し、緊急時の非常灯として利用することができます。
台湾国内のLED産業は、2011年は2294億台湾ドルとなる見込みで、このうちLEDパッケージが1019億台湾ドル、LEDエピウェーハ/チップが709億台湾ドル、LED照明が566億台湾ドルを占める模様です。さらに、2012年は3130億台湾ドル、2013年は4142億台湾ドルとこちらも世界市場と同じく30%以上高い成長率を維持していくとのことです。
このように、成長著しいLED関連の展示会とあって会場は、多くの来場者で埋め尽くされていました。 Laxterは、電球や蛍光灯などの一般照明からシステム照明、デバイスなど、LED全般の展示を行いました。LED照明の従来にない特徴として、光量や色などをコントロールできる点が挙げられます。同社では、これを生かしてシステム化し、複数の照明を同時にコントロールできるシステム製品を参考展示しました。コントロールには、タブレットPCを利用して、システムとBluetoothで通信を行います。タブレット上では、光量の調節はもちろんのこと、部屋内の色温度など細かな設定を、画面上のタッチパネル操作で調節することができます。同製品は2012年頃に製品化する予定とのことです。
シャンデリア用電球では、色温度2700/3000Kの2品種で、世界最高輝度となる335/355 lm実現しました。演色性はCRI 95です。
蛍光管タイプでは、口金GX-16に対応した製品や照射角度を180度まで広げた製品を展示。2つとも長さ4フィートで240gまで軽量化しています。また、クリーンルーム用蛍光管も展示しました。
台湾Epoch Lightingは、30cm角の天井設置向け面光源パネルなどを展示しました。額縁部にLEDを実装し、導光板で光をパネルの中央部に集め、拡散板でパネル全体に均一な光が行き渡らせることで面光源にしています。パネルの色温度は3000/4000/6000Kの3種類、輝度は545lm、面内均一性は75%。同社は、中小型液晶用バックライトを手掛けており、2009年からLED照明に参入しました。この面光源パネルもバックライト技術を応用したものです。
Lite-On Electronicsは、電球などの一般照明からデザイン照明など、様々なLED製品を展示しました。その中で最も注目されたのは、毎年ドイツで開催されるプロダクトデザインの登竜門と言われる「iF Product Design Award 2011」にて、を受賞したLED電球です。電球の側面部分がゴムになっており、設置するとその部分が広がる形になります。このまま、ソケットに挿せば通常の電球として利用できますが、この製品は、内蔵する電池での駆動が可能になっており、ソケットから取り外しても発光し、緊急時の非常灯として利用することができます。
[上原清志,LEDLED]